八王子でいただく遺産相続の相談実例


こんにちは、八王子のひだまり法律事務所です。
弊所では拠点のある八王子在住の方からのご相談が多いのですが、特に相続に関するご相談をよくいただきます。

さて、そのご相談や他の事務所などの事例を鑑みると、今後、中央線の八王子以西で、かつ、駅からバスで15分~30分以上かかる場所にあり、ここ20年~30年で開発された町にお住まいの方の相続が紛争化する可能性が高くなると予想されます。
  考えられる状況としましては、このようなニュータウンに30~40代で家を購入して移り住んだ後、社会人となったかかる場所に、子どもが独立して別の場所でお住まいになって居るようなケースです。
このようケースでは。ご自宅に高齢のご夫婦のみ、あるいは一人で住んで居るため、死後誰もいなくなった後にこの家をどうするのかという扱いをめぐって問題が生じます。
 

CASE 1 :資産を売りたくても売れない

資産を売りたいけど売れない場合、土地を持ち続けているだけ固定資産税がかかり続け、費用は拡大していきます。固定資産税の負担を考慮するとタダ同然でも手放した方が安く済むこともあり、最終的にはほとんど値段をつけずに売ってしまわれる方もいます。

ご提案

八王子周辺のニュータウンでは、今後10~20年経つと、売りたくても売れない状況が頻発すると予想されるため、なるべく早くご両親が亡くなる前に家を売ることを考えた方が得策でしょう。また、リースバック※やリバースモゲージ※を利用するのも一つの選択肢です。

※リースバック・・・自宅などの不動産を専門の不動産会社へ売却し、買主であるオーナーに対してリース料(家賃)を支払うことで、引き続きその不動産を利用する方法
※リバースモゲージ・・・銀行に売却して毎月分割して払って貰う仕組み


そして、相続人の誰もが欲しがらず、かといって売却することも出来ない場合、ここでやってはいけないのが相続人の共有です。一旦は解決したように見えますが、問題の先送りでしかありません。
  二人兄弟だとすれば、二人で話せば済む問題ですが、その兄弟の子ども達が相続することになった場合、関係者が増えると全員の合意が取りにくくなり、処分するにも面倒になります。ですから、土地を残すにしても単独で持つことをおすすめします。

CASE 2:兄弟姉妹間で起こりやすい相続問題

遺産の大半が不動産で、兄弟姉妹のどちらかが両親と同居している場合、相続の話が複雑になることが多いです。
理想は、実際に家に住んでいる方が家を相続して他の兄弟に現金を支払うのがベストですが、実際にお住まいの方はお金がなく経済力が低いからこそ実家に住んで居るという場合があるので、そう、上手くはいきません。

ご提案

ご両親が亡くなった場合、ご自宅を売却し、現金を分割し、その資金を用いてお住まいの方が新しく住居を構えることが出来れば、紛争とならずに解決が可能です。
話がまとまらないと、裁判所に遺産分割の調停を申し立てて、法定相続分で共有する審判を得た後、共有物分割の手続きを取ることになります。
最終的には競売をかけることになりますが、これはかなり強引な方法になるのでここに至る前にできるだけ話し合いで決着させたいところです。(競売にかけると金額はかなり下がってしまいます。)
 


今回ご紹介したように、相続問題とひとえに行ってもその内容によって対処法は全く異なってきます。そして時代の変化(世代や街など様々な要素)していくとともに、相続問題も変化していきます。
ひだまり法律事務所の強みは、何と言っても「経験値」です。若手ではないですが(笑)、ベテランだからこそ間に入って収められることもあります。
是非八王子エリアで相続のお悩みをお持ちの方はご相談ください。
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